業種別ファクタリング

様々な業種の事業者様が利用できるファクタリングですが、特に利用されている業種をあげてみました。
最も利用度が高い業種は支払いサイクルが長く、高額な取引になりがちな「建設業関係」です。
また、医療・診療・介護業では報酬を前倒しする”医療報酬ファクタリング”が利用されています。

医療ファクタリング

（信頼度の高い医療系診療報酬は高額売却可能になります。）

医療系診療ファクタリングとは、医療機関が有する医療債権（診療報酬、レセプト債等）を売却し、その債権の早期入金をうける資金調達方法の一つになります。

日本の医療制度では、医療機関を利用した場合、診療した費用の一部を国や地方公共団体が負担しています。
ですので、医療機関の窓口では一部の診療額しか受け取っておらず、残金を国や地方公共団体へ請求しています。
この請求権は、医療機関が国や地方公共団体へ金銭の債権を有しているという事であるため、譲渡が認められる事になります。

医療系診療ファクタリングのメリット

医療債権は国や地方公共団体が売掛先となりますので、回収が不可能となる事がほぼありません。信頼性が非常に高く、債権額にほぼ近い金額で取引される事が多いです。
医療機関においてファクタリング取引は一般的とも言える資金調達方法と言えます。

医療系診療は焦げ付きリスクが無く、ファクタリング会社側も安心して取引できる優良案件と認識しています。

建設業関係ファクタリング

建設業界では一般的な資金調達方法でファクタリング取引のメリットが非常に大きい業種になります。
理由としては、建設業界の習慣にあります。

建設業は請負が一般的

マンション・ビル建設等の大規模な建築は、作業を細分化し専門の業者へ依頼する事になります。（例えば、外装の工事は外壁屋さんやタイル屋さん、窓やドアの取り付け工事はサッシ屋さんといった形です。）
そして、この工事全般をまとめる元請け業者が（ゼネコン）と呼ばれる企業になります。
その（ゼネコン）が仕事を受けるには下請け業者への前払いや材料費の調達を先に行う必要があります。
工事代金は信頼性の高い売掛債権のため高額で取引されやすく、建設業関係におけるファクタリングは資金調達として非常に高い効果があると言われています。

建設業関係ファクタリングのメリット

建設業関係業界は非常に高額な取引となりやすく、しかも信頼性が高い売掛債権のため、高額での売却が可能になります。
例えば、（約1千万円の工事を受注する為に700万円の費用が掛かるが、その費用の捻出が出来ない）
というようなケースでは、ファクタリング業者へ支払う手数料を考えても多大な利益が見込める為、特に有効な資金調達手段の一つと考えられます。

建設業・管工事業・土木業・運送業の利用が圧倒的に多く、自社規模以上の大きな仕事の依頼を受ける為の戦略・手段としてファクタリングを活用するケースも少なくありません。

介護ファクタリング

医療と同様に効率的な現金化が可能になります。

介護医療は、診療報酬と同じく、国や地方公共団体が介護報酬の一部を負担しています。その為、医療業界と同じく介護業界でもファクタリングは一般的な資金調達方法の一つとして特に多く利用されています。

新規事業者に多く利用されている

診療報酬や介護報酬といった医療関係に関する報酬（国や地方公共団体の負担分）は1か月毎に集計し請求を行います。
請求を受けた国や地方公共団体は、請求された報酬を確認・計算し、2～3か月後に入金される流れの為、特に新規で事業を始めた介護事業者は資金難になりやすいという大きなリスクがございます。
介護報酬は診療報酬と同じく国・地方公共団体から支払が行われる為、未払いのリスクが無く、信用性が高いという特徴がある為、介護ファクタリングはつなぎの資金調達として非常に有効な手段と言えます。

介護ファクタリングのメリット

医療ファクタリング同じく、診療報酬・介護報酬は国や地方公共団体が債務者となるため、債権を買い取るファクタリング業者に取っては、ほぼ100％回収可能な超優良債権であると言えます。
その為、債権額とほぼ同額で売却することが多く、ほぼ損が発生しません。

医療報酬債権と同様に100%回収できる優良債権なため、非常に低いファクタリング手数料で利用できます。

その他ファクタリングが有効な業種

上記の他、資金調達方法としてファクタリングが有効・可能である業種として、製造業や卸売業等が挙げられます。
製造業については、円高や円安の影響を受けやすく、コロナウイルス等みたいに経済が不安定になると、その煽りを真っ向から受けてしまうというリスクがあります。しかも製造業は手形等での取引きがいまだに多く、キャッシュフローが上手く回らなくなってしまう恐れも多々あります。
また、売買の数量が一定でない卸売業もキャッシュフローが停滞しやすいリスクを抱えている業種になります。
その中でもスポーツ関係やアパレル関係の物を取り扱う業種は、流行や季節等に左右されやすく、不安定な事業経営になりがちです。
需要があり売れる商品はあるが仕入れ資金が急に必要になった場合や、在庫を抱えてしまいキャッシュフローが上手く回らなくなってしまった場合等の資金調達の一つの手段としてお勧めです。

様々な業種にキャッシュフロー改善の切り札としてファクタリングは有効な手段と言えます。

その他でも、人材派遣業・貿易業・家電量販店・広告業等でもファクタリングの需要が広まっています。